中島愛さんの「メロンソーダ・フロート」という曲が素敵すぎるんです

みなさん、中島愛さんの「メロンソーダ・フロート」という曲はご存知でしょうか。
この曲は、2021年2月3日に発売された中島愛さんの5thアルバム「green diary」に収録されているのですが、もう本当に感情を揺れ動かしてくる曲なんですよ。

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多数のギャップが作り出す立体的な感情

ミドルテンポに乗せて軽快に歌うその歌詞は、でもキュッと締め付けられるほど切なくて。
四つ打ちのリズムが心にすっと入ってくるから、だから切ない感情も緩やかに流れ込んできて。
でも切ない歌詞だというのに、中島愛さんの清らかな声が優しく寄り添ってくれるようで。

この曲は色々な要素がギャップを作り出していて、そんなギャップの多層構造が感情の着地点を惑わしてくるんです。だから、とても立体的な感情に心が支配されます。

一瞬を引き伸ばした切ない歌詞

そんな構造に心地よさを感じてしまう曲ですが、歌詞に踏み込んでみるとここもまた良いんですよね。
メロンソーダ・フロートの歌詞は恋愛に関するある一瞬を切り取っているんです。
一瞬の出来事を4分24秒に引き伸ばして歌うから、だから感情のゆらぎがゆっくりと刺さってくるんです。
じわじわと、でも確実に心の中心を狙って飛び込んでくるナイフは刺さると痛いのに、でも死なないくらいには優しい。
そんな恋愛で傷つくときの絶妙な加減が、この歌詞から感じられました。

作曲者2人の音楽ユニット「Soulife」

作曲はSoichiroK・Nozomu.Sとのクレジットで、この2人は音楽ユニット「Soulife」との名義で活動もされている方々のようです。

誤解を恐れずに話しますと、実は最初に「メロンソーダ・フロート」を聴いたとき、Base Ball Bear小出祐介さんが作曲されているのかなと感じたんですよね。
軽快な四つ打ちサウンド、Bメロの切ないため方、サビに入る直前の物語が急展開するようなメロディーライン。
サビのメロディーラインもダンスするような高音の使い方なんかも既視感があって。

「似ている」というわけでなく、この「どこかノスタルジックを兼ね備えた切ない恋愛ソング」という楽曲を生み出す素晴らしい方々が他にもいらっしゃったという発見があったということを、ここでは伝えたかったんです。
(感想として別のアーティスト名を出してしまうことが不快に思われる方がいたら申し訳ございません)

そんな素敵な楽曲を作る「Soulife」のお二人ですが、調べてみたら欅坂46の「二人セゾン」も作曲されているんですね。

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私も本当に好きで仕方がない「二人セゾン」。
なるほど「どこかノスタルジックを兼ね備えた切ない恋愛ソング」は、すでに私は触れていましたね。

green diary

「メロンソーダ・フロート」について語ってしまいましたが、こちらのアルバムはその他にも良い曲がたくさん詰まっています。
「窓際のジェラシー」なんかも私は大好きで、興味がありましたらぜひともこちらも聴いてもらいたいです。
ちょっとつらいときにも寄り添ってくれるそんなアルバムですので、疲れているときや落ち込んでいるときにもおすすめです。

あなたにとっても、良い出会いになりますように。